結婚式の時、「心づけ」はいくら払うの?

みなさんは「心づけ」という言葉を聞いたことがありますか?

普段の生活では馴染みがない言葉ですが、結婚式となると親御さんが新郎新婦に「式場の人への心づけは用意した?」と気にかけてくるケースもあるかと思います。

今回はそんな心づけ事情について解説してみましょう。

心づけとはチップのこと

まず、心づけとは感謝の気持ちを伝える方法のひとつで海外で言うチップ(Tip)と同じ意味です。

例えば、アメリカではホテルで荷物を運んでくれたベルボーイには1~2ドル、レストランでは代金の約15%、タクシーでは代金の約10%、観光ツアーのコンダクターに1~10ドルほどのチップを払う習慣が存在します。

同じように、金額やシチュエーションは異なるものの、イギリス・フランス・ドイツ・カナダ・イタリアなどでもチップの文化が存在します。

一方、日本でも古くから旅館スタッフに「茶代」として心づけを渡す風習も存在しますのでチップと捉えることができますが、アメリカなどのように日常生活でチップを渡す機会はありませんので、チップと言うより「特別な時に渡すお礼」と解釈したほうがいいかもしれません。

心づけを辞退する式場が圧倒的

さて、肝心の結婚式においてですが、こちらも昔は心づけの文化が当たり前のように存在しました。肌感覚ですが、平成初期においても全組数の半数程が心づけを式場スタッフに用意していたと思います。

心づけの扱いは式場によって異なり、担当してくれたスタッフ個人へのお礼というスタンスから会社側はノータッチ、集めて公平に分配する、結婚式の請求書から値引きして相殺する、など式場ごとに扱いは様々でした。

しかし近年、コンプライアンス(法令遵守)や、金銭の授受があるとトラブルになったときに何かと厄介になる側面もあることから、心づけの受け取りを辞退する式場が圧倒的となりました。

このあたりは時代の変化とも言えますが、もともとチップの文化と縁遠い日本であったため、ある意味自然の流れとも言えるでしょう。

そのかわり、日本ではチップに相当する金額を「サービス料」という名目で加算しているケースがほとんどですから、心づけをスタッフに渡すことは「チップの二重払い」と捉えることもできますので、「心づけを渡さなかったらサービスが悪かった」と心配することはありません。

気になる心づけの金額は?

さて、心づけを辞退する式場が多いとは言っても、やはり金額は気になるものです。

そこで経験から見た心づけの金額をお話しすると、祝儀袋1つあたり3,000円、5,000円、10,000円のいづれかが多かったように感じます。個人的な感覚では料理をサービスするスタッフが3,000円だった場合、司会者・ウェディングプランナー・美容スタッフなど新郎新婦と直接関係するスタッフには5,000円や10,000円と高額に設定していた方が多かったように感じます。

もちろん、時代背景もあり1980年代のバブル景気時には、「心づけの祝儀袋を開けたら8万円(末広がりの意味で)入っていた!?」という話も聞いたことがあります。

今思えば「さすがバブル!」ということになるのでしょうね。

心づけの渡し方は?

さて、心づけを渡す場合、どのタイミングで渡すのが無難なのでしょう?

一番のチャンスは来館時です。

多くの場合、新郎新婦・親御さんの来館時は担当スタッフがお出迎えをしてくれます。このときは他の招待客も来館前ですので人目をさほど気にすることなく心づけを渡すことができます。

「今日は宜しくお願いします。こちらはほんの気持ちですので…」とさりげなく差し出せば良いでしょう。

このとき、「受け取る」「受け取らない」は式場の方針やその場の状況により異なるのですが、多くの場合「お気持ちは嬉しいのですが…」と辞退してきます。「ですが、気持ちですので…」と二度三度差し出しても受け取る気配がないときは「では、今日は宜しくお願いします。」と引いても差し支えありません。

式場スタッフも断るときは「そのお気持ちは、お二人の今後の生活にお役立てください。」などと相手が引きやすい言葉を掛けてくるのが一般的ですから、その言葉に甘えていただいて大丈夫です。

裏話になりますが、スタッフは断るのが一般的でも「一度出したものを戻すのは…」と親御さんから言われてしまうと、さすがに縁起に関わる仕事ですから受け取らざるを得ないということもあります。個人的には会社の方針と社交辞令に挟まれたこのやり取りが苦手でしたね。

さて、実は来館時を逃すとその後は着替えや招待客への挨拶など、挙式・披露宴の準備に追われ心づけを渡す機会がなくなりますので、挙式が始まる前の早い段階がお勧めです。

お礼をしたいときは菓子折りが無難

式場側が心づけを辞退するとは言っても、個人的にお礼がしたい方もいるかもしれません。そのようなときは「菓子折り」をお勧めします。ただ、こちらも式場によっては強く辞退することもあるので、あくまで参考程度の話となりますが、日本では「お中元」「お歳暮」など物を贈る習慣がありますから、スタッフもお金より受け取りやすいのは確かです。

渡す側も心づけだと周囲の目を気にしなければいけないのですが、菓子折りだとあまり気にせず「みなさんでどうぞ」と声を掛けやすい側面もありますので、お礼の気持ちがしたいということであれば菓子折りが良いかもしれません。

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